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総務部会 事業所視察研修会 開催される2024年1月 9日




日本の将来的な労働力人口の減少を見据えると、環境施設の安定的な維持管理業務を行うためには業務従事者のダイバーシティの推進は喫緊の課題であり、総務部会では様々な観点から継続的に議論を深めています。

去る12月7日に「維持管理事業所における女性活躍推進」をテーマに事例学習として、(株)シンキが受託運営を行っている「エコロジーパークこまつ」を訪問させていただきました。

(株)シンキは現在36名の女性従業員が在籍、女性管理職比率も43%と女性活躍が進んでいる企業で、当該施設でも事務・計量業務において5名の女性が活躍されています。
そのうちのお一人である広崎麻里様の案内のもと施設や計量職場を見学させていただいた後、意見交換を行いました。

意見交換では、女性従業員の皆さんが計量業務は市民と直接接するため、施設の顔であることを意識した応対を心がけていることや、正社員やパート社員といった雇用形態に関係なくマルチプレーヤーを目指していることなど仕事への思いや姿勢を具体的に伺うことができ、頼もしさを感じました。

また会社としても過去に女性がクレーン業務を担当されていた実績から、各人の希望に応じて活躍領域を広げていきたいと考えていること、いずれは夜勤を含めた運転や整備業務を担う女性従業員の輩出を目指しており、2028年までに女性従業員数を倍増させる目標を掲げられていることも伺いました。

その一方で、課題としてシャワー室や更衣室などの施設設備や、ダイオキシンばく露防止に関する法律による業務範囲の制約などを挙げられており、女性が運転業務に従事する難しさを再認識しました。

河合道夫社長から「焼却施設維持管理事業に関わる女性の母集団拡大や女性に対する周囲の意識の変化は一朝一夕に実現できるものではないため、長期的な視点で業界として取り組んでいく必要がある」とご意見をいただき、女性の活躍を実現するために総務部会として議論を深化させる必要性を考えさせられるきっかけとなりました。

最後になりましたが、ご協力くださいました(株)シンキの皆様ならびにエコロジーパークこまつの皆様に心より御礼申し上げます。

<施設内を見学>           <ごみピットを覗く>
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<活発な意見交換>          <集合写真>
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