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調査部会 令和元年度事業所見学会を開催2019年12月11日




環維協調査部会では、DBO事業や長期包括契約を実施している事業所の視察を毎年行っています。本年は11月25日(月)に27名が参加して、「エコクリーンプラザみやざき(公益財団法人宮崎県環境整備公社)」を訪問し、事業所見学会を開催しました。

平成7年に設立された宮崎県環境整備公社(以下「公社」)は、宮崎県および10市町村から委託を受け、宮崎市ほか2町の一般廃棄物および西都・児湯地域1市5町1村から発生する一部の一般廃棄物、ならびに宮崎県内で発生する一部の産業廃棄物の中間処理と最終処分を行うため、焼却施設、リサイクル施設、管理型最終処分場、浸出水処理施設等を建設し、平成17年11月より運営を開始しています。

宮崎県のおよそ半分にあたる約50万人を対象とした一般廃棄物処理、および公共関与型の産業廃棄物処理を組み合わせた事業として全国的にも有名な取り組みです。

今回の事業所見学会では、行政の取組みについて説明を受けた後、公社のご説明による施設全体の視察を行いました。その後、エコクリーンプラザみやざきの運転維持管理業務を受託している「(株)ひむかエコサービス(特別目的会社、SPC)」の構成員である当協会会員企業2社の協力を得て、リサイクル施設および浸出水処理施設の事業所見学会を実施しました。

焼却施設では、年間約15万tの一般廃棄物と約8千tの産業廃棄物を処理するとともに、焼却余熱を利用した廃棄物発電を行い、余剰電力は九州電力に売却することで収入を得ているほか、焼却余熱を余熱利用施設へ供給しています。

リサイクル施設は、不燃・粗大ごみを処理する破砕設備や鉄・アルミ等の選別機のほか、容器包装プラ、缶・びん、PETボトルを資源化するための各種設備を有しており、手選別ラインでは作業員の方々が資源リサイクルのために一生懸命作業に従事していました。

管理型最終処分場は、運営開始から約14年を経過していますが、当初予定よりも埋立処分量を抑えることができているため、あと15年程度は残容量があると説明がありました。

浸出水処理施設では、管理型最終処分場からの浸出水を調整池に貯留した後、前処理、凝集沈殿、生物処理および凝集ろ過膜、高度処理設備等にて処理し、公共下水道へ放流している状況を視察しました。

平成17年から推進してきた県関与による一般廃棄物および産業廃棄物処理については、一定の成果を上げたことから、令和3年度からは参画する10市町村が中心となって一般廃棄物処理を行う方針であると説明がありました。環維協としては引き続き、安心安全の維持管理のため現場総合力の向上に向けて努力を継続する必要があると認識しました。

最後になりましたが、大山常務理事、松下主査、小野様をはじめとする公社の皆様、SPCの構成員である川重環境エンジニアリング(株)の濱川所長、井口副所長、クボタ環境サービス(株)の上坂所長、山本班長をはじめ、多くの方々にご支援をいただき、事業所見学会を遂行できましたこと対して、感謝を申し上げます。

行政の取組みについて説明を受ける      施設全体の視察
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リサイクル施設の見学              
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管理型最終処分場                浸出水処理施設の見学
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エコクリーンプラザみやざきの前で
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