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令和元年度(第32回)事業所管理者研修会開催される。2019年11月19日




「第32回事業所管理者研修会」がメルパルク東京で令和元年11月14日(木)、15日(金)の2日間にわたって開催された。今回の受講者は99名(うち、ごみグループ76名、水グループ23名)となった。

【第一日目】
 はじめに﨑山協会会長が開講挨拶を行った。
「環維協の事業目的は『会員相互の協力により、環境衛生施設の維持管理技術の研究・研鑽と安全で安定的な運営、作業管理の推進を通じて公共事業の使命に寄与すること』とあり、『現場総合力の更なる向上』を目指して本日の研修会を開催します。現場総合力とは操業技術力・安全衛生推進力・運営管理力で、これら要素の実力をさらに高め広く社会に貢献していくことを目的としています。」と環維協の意義を説かれ、締めくくりに「この事業所管理者研修会が今後の活躍に役立つことを期待し、加盟会社の垣根を越えた環維協の一員として技術の研鑽を図り、広く地域社会に貢献して頂くことを期待する。」と激励された。

その後稲田事務局長より環維協の組織と活動概要説明があり、第1日目の全体研修が始まった。

<第32回事業所管理者研修会 開講>    <﨑山会長 開講挨拶>
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     <全体研修>
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◆「近年の廃棄物処理施設の運営の動向」
(公社)全国都市清掃会議 技術指導部長 荒井 喜久雄氏
 パブリック・プライベート・パートナーシップとして、官民が協力して安全・安心な運営を達成し、地域との信頼を築きつつ、官民互いの「利益」を実現する。

◆「災害廃棄物処理」
( 一財)日本環境衛生センター 理事 佐藤 幸世氏
 豪雨災害等各種災害時の事例紹介があり、豪雨災害、大型台風被害は毎年起こると想定し、BCPの見直し、改定を進めていかなければならない。

<荒井 喜久雄氏>               <佐藤 幸世氏>
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 午後からは、ごみグループと水グループに分かれて専門技術講座、事業所紹介、
ごみ処理・水処理Q&Aおよびグループディスカッションが行われ第1日目を終了した。

◆ごみグループ研修
専門技術講座(1):「我が国の廃プラスチック問題を考える」 
(一財)日本環境衛生センター 環境事業第三部 部長 藤原 周史氏
・事業所紹介:「安芸クリーンセンター」
神鋼環境メンテナンス(株) 安芸クリーンセンター事業所 所長 上田 義次氏
・ごみ処理Q&A
 研修会受講者より出された質問に対しての回答説明が行われた。
・グループディスカッション
 地域毎に9つの班を編成して、自己紹介に続き「災害および緊急時対策」「事業所の課題など」をテーマに自由に討議を行った。

<藤原 周史氏>                  <上田 義次氏>
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◆水グループ研修
専門技術講座(1):「し尿処理施設・汚泥再生処理センターにおける維持管理の実態」
( 一財)日本環境衛生センター 環境事業第一部 課長 稲田 隆治氏
・事業所紹介:「出雲環境センター」
クボタ環境サービス(株) 中国支店 出雲市NS事業所 総括責任者 中野 智幸氏
・水処理Q&A
 研修会受講者より出された質問に対しての回答説明が行われた
・グループディスカッション
 地域毎に4つの班を編成して、自己紹介に続き「災害および緊急時対策」「事業所の課題など」をテーマに自由に討議を行った。

<稲田 隆治氏>                 <中野 智幸氏>
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<ごみグループディスカッション>       <水グループディスカッション>
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【第二日目】
 研修の第2日目は、前日に引き続き、ごみグループと水グループに分かれて専門技術講座(2)から始まり、専門技術講座(3)からは再び全体研修が執り行われた。

◆ごみグループ研修
専門技術講座(2):「ごみ処理施設の現状と課題」 
(株)神鋼環境ソリューション 環境プラント技術本部 装置技術部
 技術企画室 次長 秩父 薫雅氏

◆水グループ研修
専門技術講座(2):「し尿・汚泥再生処理施設の現状と今後の在り方」
(株)西原環境 東京・東北支店 EPC部 担当部長 神戸 宏氏

<秩父 薫雅氏>                 <神戸 宏氏>
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専門技術講座(2)終了後、再び全体研修となり、専門技術講座(3)から講義が始まった。
専門技術講座(3):「熱中症対策製品の紹介」
 ミドリ安全(株) セフティ&ヘルス統括部 環境用品営業部 次長 松岡 克巳氏

午前の最後として石川技術部会長より環維協技術部会・安全衛生部会の活動紹介とその成果物の報告があり、午後から、労務・安全衛生管理についてのプログラムを催し、基調講演とパネル討論が行われた。

基調講演(1):「現場の人事・労務管理」 
 クボタ環境サービス(株) 総務部人事課 係長(社会保険労務士)  熊谷 大氏

基調講演(2):「“労働災害防止に向けて”労働基準監督官の職務と権限」
神鋼環境メンテナンス(株) 顧問(社会保険労務士) 茶園 幸子氏

基調講演に続いて「事業所の労務管理・安全管理」を題材に、ゲストおよびパネラーに加え受講者の質問も交えて、モデレーターの進行によってパネルディスカッションが行われた。

<松岡 克巳氏>       <熊谷 大氏>         <茶園 幸子氏>
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   <パネルディスカッション>
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最後に石川技術部会長の閉会の挨拶および修了証の授与で研修会を終了した。
 「研修内容は、災害廃棄物処理等、昨今の問題を織り込みつつ企画したもので、皆さんの事業所運営に少しでも役立つように意図したものです。顧客にも今回の研修について誠実に報告していただきたい」と閉会の辞を述べた。続いて修了証を代表者に授与して、閉会とした。

<石川技術部会長 閉会挨拶>        <修了証授与>
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研修会の詳細については、「環境施設マネジメントNo.69」(2020年3月発刊予定)に掲載しますので、一読ください。