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平成30年度 安全衛生部会 危険体感研修を開催しました2019年2月25日




1.開催日 平成31年 2月14日(木)・15日(金) [半日コースを2日にわたり2回開催]
2.研修施設 因島技術センター(尾道市、 旧日立造船(株)因島工場内)
3.参加人数 合計=7社 24名 (14日=9名、 15日=15名)
4.研修内容
今回で4回目となる安全衛生部会・危険体感研修を因島技術センターで開催しました。
因島技術センターは、平成22年に旧日立造船(株)因島工場の構内に開設された研修施設で、危険体感研修の受講者が今回でちょうど4,200名に達したということでした。

危険体感研修は、改めて説明するまでもなく、災害に繋がる危険な状況を疑似体験することにより危険感受性を高め、災害を未然に避け得る感性を磨くことをめざすものです。

研修は、加登センター長の「起立!ご安全に!」の挨拶で講義室での座学から始まり、労働災害の発生状況、造船所で発生した災害事例紹介、災害が起きる4つの心理的要因、災害を防止する2つのポイント、労働災害からの4つの教訓など、いずれも興味深い内容の1時間にわたる講義でした。

次に、ドック横にある安全体感施設まで徒歩で5分ほど構内を移動しました。造船所の大きなクレーンが巨大な船体ブロックを吊り上げ動かす様はダイナミックで大変興味深いものでした。

体感施設では3〜4人毎の班となり、人間に見立てた60kgのサンドバッグを5.5mの高さから計測台に自由落下させ重量の100倍にもなる衝撃力を確認したり、6mの高さから落とされた5kgのサンドバッグを受講者が展開した安全ネットで受け止め衝撃を実感する体感【写真1参照】や、玉掛けワイヤに親指より一回り太い竹を挟んで割れる際の衝撃の体感、安全帯を装着し床面すれすれの高さに安全帯のロープ1本で吊られる苦しさの体感、少量の溶剤を自然気化させ点火させた時の爆発力の大きさの体感【写真2参照】、アーク溶接で発生したヒュームでフィルターが数秒で真っ黒に汚れる様など、参加者は各々貴重な体験をされたものと思われます。

また、これら以外にも、飛来落下危険体感や、鉄板落下危険体感、クレーン作業における一本吊危険・荷振れ危険体感、重量目測体感、レバーブロック危険体感、ドリル巻き込まれ危険体感、酸欠危険体感、異常燃焼危険体感、脚立危険体感、梯子危険体感、過電流危険体感、感電危険体感、スイッチ操作不良険体感など合計27の体感項目について、造船所OBの講師の皆様に現場での長年の経験に基づいた熱の入った判り易いご指導を頂きました。

最後になりますが、この研修の実施にあたりお世話になった、因島技術センター運営協議会(因島しまおこし課)ならびに加登センター長をはじめとする講師の皆様に改めて感謝申し上げます。

   【写真1 墜落衝撃危険体感2】        【写真2 溶剤爆発危険体感】
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