当協会の平成31年の賀詞交歓会が、1月15日(火)に東京都港区の芝パークホテルで
開催されました。
当日は環境省の幹部をはじめ関連団体から多くのご来賓の出席をいただき、協会会員
会社、会員OBを合わせ180名を超える方が参加し盛大な賀詞交歓会となりました。
はじめに、米田章寛会長が新年の挨拶を行い、そのあと今年の協会の活動目標を述べ
ました。
「昨年は地震、台風、豪雨などの甚大な自然災害に翻弄された年でした。環維協を取巻く
事業環境は変わってきているが、環維協は『地域に根ざして、社会を支える環維協』の
方針のもと、活動を推進している。現在、会員社数は21社となった。受託事業所は962ヶ所、
そこでは15,000人を超える会員会社の運転員の方々が日々業務に携わっている。
今年も引き続き『現場総合力の更なる向上』を目標に「操業技術力」、「安全衛生推進力」
および「運営管理力」の3つの要素の実力を高め、広く社会に貢献したい。
また、総括管理士に求められる役割も時代の変化と共に変わってきている。昨年は総括
管理士の役割、求められる技術レベルおよび活動内容の見直しを行った。
会員会社退職後も資格を継続する個人特別会員・総括管理士に7名のOB方を認定し、
協会活動を支援していただいている。
また、各部会で働き方改革に関する取組、各種の研修活動や広報活動を通して、『より
時代に合った環維協、より社会に開かれた環維協』を目指している。これまでの災害の
験を踏まえ、平時から廃棄物の円滑な処理に努めるとともに、D.Waste-Netメンバーの
一員として、環維協の立場を踏まえながら、成果を発信し、情報の共有化を邁進していく。
今後とも関係各位のご支援、ご協力をお願いしたい。」と決意を表明しました。
ご来賓の挨拶に移り、環境省大臣官房審議官の松澤裕様が、「昨年は災害が多く発生し、
環維協にはD.Waste-Netで協力していただいたほか、各施設で備えをし、継続運転に
ご活躍いただいた。
本日は4点についてお話ししたい。
1.技術の伝承:総括管理士は技術の伝承の一つであり、全都清の市の技術者の皆様と
環維協の民間の技術者と力を合わせて活躍してほしい。海外インフラ展開にも繋がる
重要な技術になると思う。
2.地域循環共生圏:環境を産業化しながら地域を創生しようと考えている。廃棄物
施設は地域循環共生の重要な要素の一つであり、廃棄物を処理していくことは
必要不可欠であり、さらにエネルギー・資源回収の両面で核になるのが廃棄物
処理施設である。
3.災害対策・国土強靭化:財政面では補正予算を確保した。内容的には平時の備えと
共に災害時の迅速な復旧に対応できる。市町村と共に民間の協力が不可欠である。
4.イノベーション:IT、AI、自動運転、遠隔操作など新しい処理の技術・夢を一緒に
追求していきたい。」 とお話をいただきました。
引き続き、環境省環境再生・資源循環局長の山本昌宏様が、「昨年、策定された廃棄物
処理施設整備計画に基づき施設価値を高めていくように進めている。廃棄物処理には
色々な可能性がある中で災害対応、福島の直轄の仮設施設の維持管理では協力いただ
いている。今年は適正処理を進めながらも新しい可能性にチャレンジしていきたい。
今後とも引き続きご協力をお願いしたい。」と話をされました。
次に、公益社団法人全国都市清掃会議 専務理事の大熊洋二様から廃棄物処理の役割は
大きくなっている。技術の伝承などの面で、今まで以上に環維協の役割は期待されて
いるとのご挨拶をいただきました。
続いて、日本廃棄物団体連合会会長で日本環境衛生センター理事長の南川秀樹様から
ご挨拶のあと、乾杯のご発声をいただき、歓談に移りました。
中締めは崎山副会長が行い、盛会裡に散会となりました。