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平成31年 年頭挨拶2019年1月 1日




kaicho_photo.JPG地域や時代の多様な要請に積極的に応える


 一般社団法人 
 環境衛生施設維持管理業協会
 代表理事会長 米田 章寛



新年明けましておめでとうございます。
皆様には、平素より環維協の諸活動に対しまして、多大なるご理解とご支援を頂き、
誠にありがとうございます。本年も地域に根ざして、社会を支える環維協として、
協会活動を通じて培ってきた技術をもとに、日本の環境衛生施設の運転維持管理業の
健全な発展、安定した維持管理に貢献していきたいと思います。

私たちの環維協も現在では会員会社数が21社を数え、昨年11月時点でごみ焼却処理
施設、リサイクル処理施設、汚泥再生処理施設等合わせて全国に962か所、そこには
15,000人を超える会員会社の運転員の方々が日々業務に携わっております。
そして受託件数も年々増加してきており、日本の環境衛生施設の運営・維持管理に
おける環維協の役割は益々重要なものとなり、全国各地域の生活に密着した、
なくてはならない存在となってきました。

環維協では、『地域に根ざして、社会を支える環維協 より時代に合った、より社会に
開かれた活動を目差す』を活動方針としており、「現場総合力の更なる向上」を活動
目標として掲げ、以下の3つ要素の実力を高め、広く社会に貢献していきたいと思って
います。
(1)操業技術力
施設の設計思想を熟知し、計画外停止の極力ない安定した運転を実現する力
(2)安全衛生推進力
精神的にも健全で、無事故無災害で運転できる力
(3)運営管理力
コミュニケーション・危機対応・労務管理力に秀で、事業所を健全に運営する力

そのために、技術部会・安全衛生部会の活動を通じて、重点施策に取組んでいます。
まずは、総括管理士の認定と育成を図ることです。
総括管理士に求められる役割も時代の変化とともに変わってきており、昨年は「環境施設
総括管理士制度規定」の、総括管理士の役割、求められる技術レベル、活動内容等の
見直しを行い、「高度な専門技術・知識・経験と指導力を持ち、運転維持管理者に指導・
助言を行う、現場総合力の向上を担うエキスパート」と位置づけました。
また、会員会社退職後も資格を継続して頂く「個人特別会員・総括管理士」として昨年は
7名のOB方を認定し、これからも引き続き協会活動を支援していただきます。

次に、働き方改革についてです。
これからも総務部会を中心として、継続的な課題である事業所内における労務・人事問題
や障害者の雇用・職場開拓等の調査・研究に取組んでいきます。また、女性活躍の推進も
その一つであり、環維協の各種活動に参加者する女性を増やし、女性の意見を取り入れた
「より時代に合った環維協、より社会に開かれた環維協」を目差していきます。

そして、研修活動や広報活動です。
事業所の最前線で活躍されている方を対象とした事業所管理者研修会では、会員会社の
枠を超えた研修・グループディスカッション等を通じて、今後とも業界全体のレベルアップを
図って参ります。さらに環維協における活動成果をホームページへの掲載や各種出版物へ
の執筆や投稿を通じて社会に還元することを進めていきます。

また、環維協を取巻く事業環境も変化してきております。会員会社へのアンケート調査
結果においても、環境衛生施設運営の契約形態も単年度運転契約から複数年契約や
長期包括契約が増加し、DBO発注等へと事業の契約形態も変化してきました。
また環境衛生施設は、各地域のエネルギーセンター、更には防災拠点へと地域や時代の
多様な要請により変化してきましたが、事業運営に対するさまざまな課題も出てきており、
関係機関との意見交換会を通じて情報発信に努めていきたいと思います。

昨年は各地で地震や相次ぐ台風の上陸・豪雨、全国的に記録的な猛暑と甚大な自然災害が
発生しましたが、災害廃棄物対応についてもD.Waste-Netメンバーの一員として、環維協の
立場を踏まえた活動に取組み、その成果を環境省ほか関係団体に発信し、情報の共有化を
推進していきます。

私たち環維協の活動には、関係省庁・自治体をはじめ関係機関の皆様方のご支援が
不可欠です。また、会員各社のご協力とご理解が欠かせません。
本年も関係する皆様方の引続きのご指導、ご鞭撻をよろしくお願いいたします。