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企画運営委員会 視察研修会を開催2016年10月18日




環維協企画運営委員会では、東日本大震災の災害廃棄物処理施設や、最新の技術動向を
踏まえた環境衛生施設の視察研修会を年1回開催しておりますが、本年は10月12日(水)に
企画運営委員ほか他の部会員等を含めて、27名の参加者を得て、新潟県長岡市の「生ごみ
バイオガス発電センター」の視察研修会を実施しました。

 当施設は、家庭系および事業系の生ごみを焼却ではなく、微生物によりバイオガス化
して発電に利用するほか、発酵残さも燃料として売却するなど、生ごみを100%活用する
施設です。処理能力は65t/d、処理方式は湿式メタン発酵設備+バイオガス発電設備
(560kwh)となっており、65tの処理量は、全国の自治体でも最大規模とのことです。
BTO方式のPFI事業で、JFEエンジニアリング(株)を代表企業とするSPCの(株)長岡
バイオキューブが建設を請負い、併せて平成25年7月の稼動から15年の運営管理を
担当しております。

 視察研修会では、まず長岡市から本事業の狙い・効果(燃やすごみの減量、それに伴う
最終処分場の延命、二酸化炭素の削減、バイオガスの発電利用)の説明のあと、SPCの
現場責任者からの補足説明があり、施設の見学、戻っての質疑応答と進みました。
また、生ごみのこの処理方式のフロントランナーとして、今でも年間3,000人の見学者が
来られるとのことでした。

 質疑応答では、家庭系と事業系の生ごみの成分の違いによる調整(攪拌)、一般家庭の
分別に追加の負担をかけない範囲での処理体制(特に紙おむつの取扱い)など運営面での
苦労話を聞くことができ、有意義な視察研修会を行うことができました。


(会議室での説明)                 (事業系生ごみの受入れホッパーでの説明)
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(発酵槽とガスホルダー発酵)          (残さの乾燥機)
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