逆洗(水処理編・高度処理)

提供: 環境衛生施設維持管理業協会 環境施設用語集


逆洗(水処理編・高度処理) ぎゃくせん

backwash、backwashing


逆流洗浄ともいう、ろ過装置のろ床の詰まりを除去するために、ろ過の水流の方向と反対の方向に洗浄水を流して洗浄することをいう。逆洗はろ材と支持床に付着した固形物を物理的に剥がし、それを洗浄水と共にろ過器外へ流出させる。ろ過装置は逆洗ポンプを備えており、一定のろ過持続時間ごとに、この逆洗ポンプを起動させ逆洗を行う。逆洗の条件として、逆洗速度、逆洗展開率、逆洗時間等がある。逆洗速度は逆洗水の線速度のことである。ろ材の種類・粒度により最適な数値がある。有効径0.6mmの砂の場合0.5~0.7m/min程度である。逆洗水量は、この線速度×ろ過断面積×逆洗時間で表される。逆洗展開率は逆洗時のろ材の膨張率をいい、元の容積に対する増分の割合のことであり、砂ろ過で20%、活性炭で10~50%である。逆洗時間はろ材や支持床に付着した固形物を剥がし、それを洗浄水と共にろ過器外へ排出するために必要な時間であり、通常10~20分である。

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