焼却炉

提供: 環境衛生施設維持管理業協会 環境施設用語集


焼却炉 しょうきゃくろ

incinerator


しさ、汚泥等を無害化(安定化)、減量化するために焼却処理する装置。焼却としては、乾燥と燃焼を別々の方式で行わせる方式と同一装置内で行わせる方式がある。炉構造からは、回転アーム式焼却炉、火格子式焼却炉、流動床式焼却炉、回転式焼却炉等に分類される。焼却に際しては理論空気量(可燃性物質の完全燃焼に理論的(化学反応計算上)必要な空気量をいう。可燃物の元素成分(炭素、水素、酸素、窒素、硫黄、塩素分)が解れば算出できる)を算定し燃焼に必要な空気量を供給する。運転管理においては、炉内圧(炉内部の雰囲気圧力)を燃焼ガスやばいじんが炉室内に噴出さないように、常時、外気圧よりわずかに低い圧力(負圧)に保持する。また、焼却炉内温度を適正に維持(一般的に750~800℃程度)するために焼却バーナ及び助燃バーナ(燃焼を補助する目的のバーナ)の燃油燃焼量をコントロールする。焼却炉から排出される排ガスは、理論排ガス量(可燃物が理論空気量で完全燃焼した時に生成する燃焼ガス量をいう。可燃物の元素成分と水分量が解れば計算で求められる。水分を含めた場合を理論湿り燃焼ガス量といい、水分を除いた場合を理論乾き燃焼ガス量という)として算出される。

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