COD(化学的酸素要求量)

提供: 環境衛生施設維持管理業協会 環境施設用語集


COD(化学的酸素要求量) しーおーでぃ(かがくてきさんそようきゅうりょう)

chemical oxygen demand


水中の被酸化性物質が一定条件下、酸化剤によって酸化されるのに要する酸素量。mg/lで表し、CODと略記する。試験方法には排水基準の法定試験方法として用いられる「過マンガン酸カリウムによる酸素要求量(CODMn)」と「重クロム酸カリウムによる酸素要求量(CODCr)」がある。「過マンガン酸カリウムによる酸素要求量」は過マンガン酸カリウムが試料中の有機物を酸化し、その際に消費された過マンガン酸カリウムの量から酸素要求量を求める方法で、水の有機物による汚濁指標の一つとして用いられている。この方法では、全ての有機物を酸化できないことや亜硝酸塩、硫化物などの無機還元物質が過マンガン酸を消費することから、全有機物量を示すものでなく、化学的に酸化されやすい有機物量の尺度といえる。化学的酸素要求量(COD)というと、日本では過マンガン酸カリウム酸素要求量(CODMn)を指す。一方「重クロム酸カリウムによる酸素要求量」は酸化力が強い重クロム酸カリウムを用いて、有機物を酸化し、その際消費された重クロム酸カリウムの量から酸素要求量を求める方法でCODMnに比べて酸化分解率が高く、全有機物量の指標として用いられる。欧米諸国ではCODCrが一般的である。

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