硫化水素濃度

提供: 環境衛生施設維持管理業協会 環境施設用語集


硫化水素濃度 りゅうかすいそのうど

hydrogen sulfide concentration


化学式H2Sで表示される毒性が強く空気より重いガスであり、その濃度により人体に毒作用を及ぼすことがある。毒性は、眼、喉、呼吸器系粘膜に刺激作用を及ぼすと共に神経系に作用し窒息性を示す。容易に臭気慣れを起こして苦痛や不快を感じなくなり、臭覚疲労により臭覚を感知できず、無意識のうちに高濃度被爆を生じる危険がある。労働安全衛生法施行令第21条第7号で規定する第2類の特定化学物質に指定されており、同法で許容濃度とされていた値の10ppmは2001年の「日本産業衛生学会管理濃度検討会の勧告」により5ppmとされた。硫化水素が発生している場所で作業を行う場合は、酸素欠乏症防止規則を遵守する必要がある。

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