アルカリ度(水処理編・水質・運転管理)
提供: 環境衛生施設維持管理業協会 環境施設用語集
アルカリ度(水処理編・水質・運転管理) あるかりど
alkalinity
水中に含まれている重炭酸塩、炭酸塩、水酸化物などを中和するのに必要な酸の量に相当するアルカリ量を、炭酸カルシウム(CaCO3)mg/lで表したもので、酸消費量ともいう。水中の全アルカリ分を示すMアルカリ度と、主に水酸イオン(OH-)によるアルカリ分を示すPアルカリ度がある。凝集処理用薬品の注入によるpH値の変化を緩衡し、凝集に適切なpH値を維持するためには、ある程度アルカリ度が必要とされている。また、生ごみや汚泥のメタン発酵においてはたんぱく質の分解によりアンモニアが発生しアルカリ度が上がるので、有機物の分解状況を知る指標のひとつ。アルカリ度は投入物のTSとたんぱく質の含有率に比例して増大する。