2018年度の環境施設総括管理士資格認定研修会が9月13日、14日の両日、新規申請者19名(ごみ焼却11名、リサイクル4名およびし尿・汚泥再生4名)、登録更新申請者24名、個人特別会員6名その他審査委員、協会関係者を含め総勢約70名が参加してメルパルク東京および協会事務所で開催されました。
冒頭に米田会長から西日本豪雨、相次ぐ台風の上陸、大阪北部地震および北海道胆振東部地震のお見舞いと早い復興を祈った後、「総括管理士資格認定研修会の参加者は新規申請者19名、更新申請者24名そして今年度から制度改革した個人特別会員6名の合計49名です。現在、当協会は、加盟会社22社、受託事業所の合計962ヶ所そして15,000名を超える運転員が業務を担っており、ますます社会で重要な役割を担うようになってきている。環維協は『地域に根ざして、社会を支える環維協 より時代に合った、より社会に開かれた活動を目指す。』を活動方針とし、現場総合力のさらなる向上を目指している。この中心的役割を担う制度に総括管理士制度がある。総括管理士はエキスパート集団であり、技術部会・安全衛生部会で活躍するとともに社内の指導者として期待されています。環維協は『安全で安定的な運営管理の推進を通じて公共事業の使命に寄与する。合せて、会員相互の健全な発展をすること』を事業目的としている。総括管理士の今後の活躍に期待している。」との挨拶がありました。
環境省、大学、廃棄物関連法人などから著名な方々を講師に招き、最新の環境行政、強靭な廃棄物処理システムづくり、廃棄物処理施設の役割と将来展望および安全衛生管理など多くの貴重な講義をいただき、総括管理士としての重要な役割を認識するとともに、廃棄物処理に関する最新の情報を得る貴重な2日間でありました。
最後に、辻資格審査委員長から、「環境施設維持管理業協会の活動目標は『現場総合力の更なる向上』であり、『操業技術力』、『安全衛生推進力』および『運営管理力』の3つの要素の実力を高め、広く地域社会に貢献するために活動を行っている。この目標を達成するための重点施策の1番目が『総括管理士の認定、育成の充実』であり、今後もますます活躍の場を広げ、その技術力を発揮することを目指している。」との激励のメッセージがあり研修会を終了しました。
新規申請者は、今後論文審査、口述審査を経て、2019年1月の理事会で正式に承認された
後、新総括管理士として登録される予定です。
ちなみに、今回の資格認定研修会の講師とテーマは以下の通りです。
・「最近の廃棄物処理施設の事業運営方式と課題」
(公社)全国都市清掃会議 荒井 喜久雄 技術指導部長
・「運転管理会社としての安全対策」
当協会 安全衛生部会 岡崎 泰寛 副部会長
・「最近の廃棄物・リサイクル行政の動向について」
環境省 環境再生・資源循環局 廃棄物適正処理推進課 大沼 康宏 課長補佐
・「環維協の概要と総括管理士の役割」
当協会 環境施設総括管理士会 川端 保宏 代表
・「一般廃棄物処理施設運営の現状と技術管理者の役割」
東京エコサービス(株) 亀尾 徹 顧問(参事)・総括管理士
・「一般廃棄物処理施設におけるエネルギーの活用について」
東京エコサービス(株) 技術推進担当部長
東京二十三区清掃一部組合 事業調整専門官 大塚 好夫 講師
・「破砕・リサイクル施設のトラブル対処法とマテリアルリサイクル推進施設の基幹的設備改良について」
クボタ環境サービス(株) 雁瀬 彰 総括管理士
・「生活排水処理の適正化と今後のし尿・汚泥再生処理システム」
(一財)日本環境衛生センター 環境事業本部環境事業第一部 松田 圭二 部長
・「し尿・汚泥再生処理施設における災害防止への取り組み」
クボタ環境サービス(株) 笠原 浩和 総括管理士
・「安全衛生管理の基本 〜安全衛生計画とその活用および安全衛生教育〜」
中央労働災害防止協会 関東安全衛生サービスセンター 吉川 敏彦 専門役
・「ごみ発電事業の国際比較からみたわが国の課題」
(一財)日本環境衛生センター 藤吉 秀昭 副理事長
・「廃棄物処理施設の役割と将来展望 NIMBYからPIMBYへ」
公立鳥取環境大学 田中 勝 客員教授
<全都清 荒井技術指導部長> <日本環境衛生センター 藤吉副理事長>