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企画運営委員会 視察見学会 開催される2017年9月11日




 当協会では、それぞれの部会が活動内容に応じて目的に合った施設の視察見学会を
行っておりますが、企画運営委員会では、災害廃棄物処理や新しいコンセプトの施設等
環維協会員会社にとって意義ある視察を計画し、実施しております。
 今回は、仙台、石巻に続き、福島地区の東日本大震災の災害廃棄物処理の視察を
以下のとおり実施しました。
1. 実施日 平成29年 8月24日(木)
2. 参加者 会員会社12社31名+事務局2名 計33名
3. 視察先 環境省発注 「南相馬市除染廃棄物等処理業務(減容化処理)」
4. 受託者 JFE・日本国土 特定業務共同企業体
      減容化処理施設の焼却設備の運転は会員会社のJFE環境サービス(株)が
      上記JVの下で担当

 仙台からバスで常磐道を走り、福島県に入ると、道路標識のように放射線量の電光
掲示板が何カ所か設置されており、また南相馬ICを出て現地へ向かう途中では、除染
廃棄物を保管するフレキシブルコンテナが仮置場に整然とならべられているなど、
現地の置かれている状況を改めて認識しました。

 施設は2号炉を視察しましたが、まず会議室でJFE日本国土JVのそれぞれの運営
責任者からの概要説明とビデオの視聴があり、その後施設の視察見学に移りました。
焼却炉は200T/日のストーカ炉で、まず中央制御室でモニターを見ながら説明を受け
受入・ストックヤードでは管理区域の外から、除染廃棄物等の搬入作業を視察しました。

 焼却灰はこのあと、地盤改良用収納容器封入施設という相当大がかりな設備で、
改めて専用のフレキシブルコンテナに入れて転圧して詰められます。この施設では、
ポイントとなる作業以外はできるだけ機械化されており、中央制御・監視室のモニターで
その作業を確認することができました。このフレキシブルコンテナはベクレルスクリーン
により表面線量率を測定後、敷地内に仮置きされます。

 放射線物質に対する環境モニタリングなどは、日本原子力発電(株)に管理業務として
委託し、モニタリングポストでの連続監視を行い、作業員に対しては、個人線量計管理
システムを導入して、設備、作業両面で安全監視体制が取られておりました。

 農業系廃棄物(稲わら、たい肥など)と除染廃棄物(落葉、雑草など)の減容化処理は、
焼却の観点からは低いごみカロリー、灰の多さなど課題がいくつかあり、それらを実地に
見聞できたことは、今後の災害廃棄物処理を行う上で、いろいろ参考となる視察となりました。


除染廃棄物の仮置場(国道6号線沿い)  減容化施設 中央制御室
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受入・ストックヤードへの廃棄物の搬入  地盤改良用収納容器封入施設 中央制御・監視室
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焼却設備前での集合写真
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