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平成28年度(第29回)事業所管理者研修会開催される。2016年11月25日




「第29回事業所管理者研修会」がメルパルク東京で平成28年11月15日(火)、16日(水)の
2日間にわたって開催された。
今回の受講者は101名(うち、ごみグループ79名、水グループ22名)となった。
はじめに市原協会会長から開講挨拶を行った。
当協会の目的は「会員相互の協力により、環境衛生施設の維持管理技術の研究と安全
作業管理の促進を通じて公共事業の目的に寄与すること」とあり、「地域に根ざして社会を
支える環維協」を目指しています。今年の活動方針は「現場総合力の更なる向上」であり、
重点施策として総括管理士制度、広報、関連団体との交流および研修活動があります。
研修活動の一つである本研修会において、有益な情報をしっかり吸収してもらい、得た
ものを職場に持ち帰り施設運営に役立ててほしい。社会の期待に応えるべく積極的な
活動を期待する。と激励した。
研修の第1日目は全体研修で、まず最初に最新の廃棄物処理動向についての特別講演が
行われた。

<第29回事業所管理者研修会 開講>    <市原会長 挨拶>
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<全体研修>
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◆「最近の廃棄物処理施設の事業運営方式と課題」
(公社)全国都市清掃会議 技術指導部長 荒井喜久雄氏
 長期包括委託の実施に当たって、信頼関係をベースにお互いの「利益」を実現する。
◆「災害廃棄物処理の課題と対応方法」
( 一財)日本環境衛生センター 理事 河邊 安男氏

2011年以降、日本は毎年のように自然災害に見舞われ、多量の災害廃棄物が発生し、
自治体はその処理に大変苦慮している。災害廃棄物を適正に処理し、早期に環境保全を
確保するためにも廃棄物処理施設の果たす役割は大きい。

< 荒井喜久雄氏>                <河邊安男氏>
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 午後から、労務・安全衛生管理についてのセクションになり、基調講演とパネル討論が
行われた。
基調講演1:「現場の人事・労務管理」
基調講演2:「事業所の安全管理」(リスクアセスメント講座)
に続いて「事業所の労務管理・安全管理」を題材に、ゲストおよびパネラーに加え受講者の
質問も交えて、モデレーターの進行によってパネル討論が行われた。

<パネルディスカッション>
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研修の第2日目は、ごみグループと水グループに分かれての分科研修が行われた。
◆ごみグループ研修
・専門技術講座を(一財)日本環境衛生センターおよび(一社)日本環境衛生施設工業会
から講師を 招いて開催した。
専門技術講座1:「廃棄物処理施設の長期包括運営委託における維持管理」 
専門技術講座2:「ごみ処理施設の現状と課題」
専門技術講座3:「基幹改良延命化の取組み」
・事業所紹介:「熊本市西部環境工場 熊本地震と操業対応」
熊本西部事業所 黒木所長

<黒木所長>
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・グループディスカッション
地域毎に9つの班を編成して、自己紹介に続き震災経験・対応・備えについてと事業所の
課題など自由に討議を行った。

<ごみグループディスカッション全景>    <各グループによるディスカッション>
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◆水グループ研修
・専門技術講座を(一財)日本環境衛生センターおよび(一社)日本環境衛生施設工業会
から講師を 招いてを開いた。
専門技術講座1:「し尿・汚泥の生物学的脱窒素処理における処理状況と処理性能の実態」
専門技術講座2:「し尿・汚泥再生処理施設の現状と課題」
専門技術講座3:「基幹改良延命化の取組み」
・事業所紹介:「気仙広域組合衛生センターし尿処理施設 東日本震災からの復旧」
アタカメンテナンス(株) 槐部長

<槐部長>
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・グループディスカッション
地域毎に4つの班を編成して、自己紹介に続き震災経験・対応・備えについてと事業所の
課題など自由に討議を行った。

<水グループディスカッション全景>     <各グループによるディスカッション>
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石川技術部会長の閉会の挨拶と修了証の授与で研修会を終了した。
 グループディスカッションで震災の経験や対応など熱心に討論した。グループ分けは近い
地域ごとにしたので、他事業所の方との交流の場にもなったと思う。新技術、災害廃棄物の
対応や大震災からの復旧事例など、研修の成果を、近隣の事業所との交流も継続しつつ、
自らの事業所運営に役立ててほしいと、閉会の挨拶をした。引き続き、修了証を代表者に
授与して、閉会とした。

<石川技術部会長 挨拶>           <修了証授与>
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研修会の詳細については、「環境施設マネジメントNo.63」(2017年3月発刊予定)に掲載
しますので、一読ください。